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望月先生のご出身地は?

April 12, 2017 By JLD Administrator Leave a Comment

Interviewed by Rika Mitrik
 
父が暖かい海で育つエビの研究に携わる海洋学者だった関係で、3歳まではフィリピンで育ちました。その後は鹿児島へ移ったのですが、両親共に他県の出身だったせいか、鹿児島弁を話すこともありませんでしたし、中学からラ・サール学園の寮へ入ったせいで鹿児島への帰属意識があまりなく、人に聞かれると「東京出身」と答えています。父とは長い間離れて暮らしたのですが、その分、母とは仲が良かったでしょうか。3歳年上の兄も私が9歳の時に寮に入って以来、別々に暮らしているので、あまり家族の絆が深い方ではないかもしれませんね。
アメリカにいらしたきっかけは?
もともと英語は好きだったんですが、国文専攻で東大在学中にフランス語を独習し、卒業後、ソルボンヌ大学に語学留学したんです。フランス語はまだ自由に操れるレベルではなかったせいもあって、この留学生活は辛いものでした。英語の通じる他国の留学生と長時間過ごしていたせいで、英語の方が上達したくらいです。学期の締めくくりにヨーロッパをバックパッカー中、父から「ぶらぶらしているくらいなら、修士の2年間はサポートしてやるからアメリカに留学してみろ」と言われて、父の知り合いが多いハワイ大学へ留学することにしました。当然ながら、アメリカでは英語が通じるので、言葉に困ることがないことに感動し、また、アメリカ生活が性にあっていたこともあり、気づけば長い滞在となってしまいました。
東大で国文学を学んだ後で、英語環境で日本文学の研究というのはどうでしたか?
日本では、「国文学」は他の国の文学と比較して、独特の居場所を与えられているように思います。アメリカでは「文学」という大きい括りがあって、その中にイギリス文学、フランス文学、アメリカ文学などの一つとして、「日本文学」があるので、まずアプローチが違うなと思いました。例えば、日本だと作家研究(太宰治、夏目漱石など作家を対象として分析する)をする人が多いのに対し、アメリカではテーマに沿って(例えば、差別、ジェンダー、宗教など)対象となる作品を分析するスタイルが主流でした。ハワイ大学の日本文学研究のレベルは高く、充実した大学院生活でした。武者小路実篤について研究し、修士論文を書きました。アメリカであまり知られていない武者小路を一般読者に紹介したいという野望があったのです。
日本語教師になられた経緯は?
もともと自分でも作家志望だったのですが、売れるようになるまでの副業を考えた際に、食べていくためだけに性に合わない仕事はしたくないと思いました。その点、大好きな日本語を外国人に教えるという仕事ならストレスなくできるかと思い、ハワイ大学で日本語クラスのTeaching Assistantのポジションに就きました。テキサス大学で博士課程に進んだ時には日本語教授法の方に研究対象が傾いていたかもしれません。日本語教師になる人は言語学出身者が多いのですが、現在の上司は多種多様な経歴を持つ人を雇う傾向があり、私の文学というバックグラウンドも買っていただいてミシガン大学で働くことになりました。ちょうど日本語プログラムで翻訳コースの開講が検討されている時期で、翻訳を教える能力のある講師が求められていたのも幸いしたのでしょう。
教師のお仕事をされている望月先生がATAカンファレンスに来られるようになったのは?
上司と鈴木いづみさんが知り合いだったことがきっかけで、まずはミシガン地区のMiTiN (Michigan Translators/Interpreters Network)の学習会に参加しました。古巣のテキサスであったATAコンフェレンスに2013年に参加してみたところ、自分の教える翻訳コースにも活かせることを多く学ぶことができました。プロの翻訳者・通訳の方と数多く知り合うこともできて楽しかったので、重ねて参加するようになりました。いづみさんに勧められたこともあり、2015年にはアシスタントアドミニストレータに就任しました。カンファレンスに参加し始めた年からJLDのプランニングコミッティーに入ったこともあって、プレゼンも2回させていただきました。これまでは比喩や崩し文字といった固めのトピックだったので、これからは若者言葉やスラング、ポップカルチャーなどを検討しています。
今後はどのようなことに挑戦してみたいですか?
小説は今でも書き続けているんですが、日常に追われて毎日は取り組めていません。以前、ある人に「本当にやりたいことなら毎日1文字でも書くべき」と言われたことがあるので、その言葉を噛み締めて、書くことをルーチン化していきたいですね。その結果として、世の中に残せる作品が書けたら嬉しいかなと思います。
また、ATAカンファレンスで学んだことをどんどん自分の翻訳コースに取り入れて、未来の翻訳者・通訳者を一人でも増やしたいです。今、日本語学習者のための「翻訳を通じて学ぶ日本語」という教科書を企画・執筆中なので、頑張って何とか出版まで漕ぎ着けたいです。

Filed Under: blog posts, member interviews, 会員の声

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