Speaker: Izumi Suzuki
Session Title: Interpreting Workshop for Translators
Summary Author: Mikoto Araki
翻訳者はお客さんの反応を気にせず、最も適切だと考える訳をじっくりと選ぶことができますが、通訳は声を出して行う必要があり、会話の相手の顔を見ながら、即座に言葉を選ばなければなりません。
何度も強調されたのが、「信用が大事」ということでした。通訳者は、話している最中に言葉が思い浮かばないと、相手に信頼を失われる危険性があるため、完璧な訳を目指すよりも、スムーズに話すこと。例えば、難しい単語があった場合、ビジネスが始まる前に「ここはこういう訳でよろしいでしょうか?」と確認することで、信頼関係を築くための一歩になります。 通訳者は、服装や外見にも気を使う必要があります。
逐次通訳では、聞き手が何を求めているかを意識することが大切です。例えば、一般の大衆に向けた通訳では、専門用語や略語を避け、誰にでも理解できる言葉を選ぶ必要があり、お客さんの目を見て反応を確認しながら進めることが重要です。
逐次通訳におけるノートテーキングでは、センテンスの構造をしっかりと把握し、主語と動詞を明確にして考えの流れを記録することが重要です。例えば、過去形、未来形、現在形を意識し、数字や名前をしっかりと記録すること。ノートを取る際には、縦に書くことが効率的で、また、メモ用紙は大きいものを用意し、2つに分けて使うと良いとのアドバイス。また、メモを取る際に、スペアの黒いボールペン(ジェットストリーム)が書きやすいとか、常にインクが切れることを考慮して3本のボールペンを用意しておくとよい、とか、メモ用紙を忘れた場合は、コピー用紙やペーパータオルなども使ったりとかの知恵も。
セッションの中では“She sells seashells by the seashore…”という早口言葉を練習し、発音の正確さとスピードを上げるトレーニングを行いました。また、15の単語を日本語から英語、英語から日本語へと12秒〜14秒以内に言い換えるという練習も行い、通訳者として必要な反射神経とスピードを鍛えました。シャドーイングは自分で録音をし、後で聞き返すことで効果的なトレーニングになります。
翻訳者で経験のない場合は、商品が目の前にあり、同じ様な質問が繰り返される展示会の通訳から始めるといいということでした。
通訳のプロフェッショナルとして必要なスキルや心構えを、今後の実務に活かしていきたいと考えています。
Mikoto Araki is originally from Kumamoto, Japan and began her career in translation and interpreting in her 20s while living, studying, and working at a Japanese construction company in Beijing as an in-house Mandarin-Japanese translator and interpreter.
She was captivated by Australia’s natural beauty and relocated there in 1992. Since 1997, she has worked as a NAATI Certified Translator and Interpreter for English and Japanese.
Outside of work, she is passionate about sustainability and serves as a permaculturist and community cook. Whether in the kitchen or tending to her garlic patch, she strives to maintain a healthy work-life balance.
For more information, click here: https://www.linkedin.com/in/mikoto-araki/
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