プレゼンター:Motoko Hunt
サマリー:松島 弘人 (Hiroto Matsushima)
今回のJLDウェビナーでは、日本市場をターゲットにしたウェブサイト作成やオンラインマーケティング翻訳の難しさ、そして成功する方法について、AJPR LLCの代表をお務めのMotoko Hunt先生にご講義していただきました。アジアや日本では、インターネットや検索エンジン利用者が増加傾向にあり、今後はますます検索エンジン最適化(SEO)の重要性が高まりそうです。日本語と英語の文法構造の違いから、1対1の用語集やString翻訳には課題が多く、ウェブサイト翻訳担当者は、文脈も考慮しつつ、ローカリゼーション最適化のソリューションを見つける必要があります。たとえば、Expanderという英単語をGoogleで調べたときは歯の矯正に関する内容が上位に来るのに対し、日本語の「エクスパンダ」をググった時は三菱自動車のブランド、エクスパンダーが上位に出てきてしまいます。これでは、期待するマーケティング効果は得られないため、SEO翻訳の時は、「歯のエキスパンダ」などとある程度検索エンジンを意識したアレンジが必要になります。
また、昨今の生成AIの台頭により、SEOの重要性が下がるのではないか、という質問も出ましたが、生成AIの答えにもウェブサイトをクロールした結果が反映されるため、ウェブサイトの権威(Authority)を高めることは今後も重要になりそうです。
翻訳者がデジタルマーケティングに関する知識を習得するためには、デジタルマーケティングに関する英語の無料セミナー(HubSpotなど)を受講することをHunt先生はお薦めしていました。より深いSEO知識にご興味をお持ちの方は、「Art of SEO, 4th edition(https://www.amazon.com/Art-SEO-Mastering-Search-Optimization-dp-1098102614/dp/1098102614/ref=dp_ob_title_bk)」をお薦めします。
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