2024年12月の文殊の知恵は「翻訳者の生産性や業務を向上させるツール」をテーマに、ご準備くださった資料にしたがってツールを紹介くださり、くわえてツールに詳しい方々から補足説明がありました。
まず、ハード面でのツールでは机、椅子、モニター、キーボード、マウスやその他周辺機器の紹介がありました。
作業中の姿勢一つを取っても、皆さんがいろいろと工夫されていて興味深く拝聴しました。近未来的な形の機器は見ているだけでも面白かったです。立って作業をされる方のお話を聞いて、高さが自由に変えられる作業机とバランスボールでの作業を試してみたいと思いましたが、私の場合、身体を安定させながら机上作業に集中できるまでには少し時間がかかるそうです。
後半のソフト面では、TradosなどのCATツール、それを支援するソフト、その他の翻訳関連便利ソフトなどについての紹介がありました。
現在勤めている翻訳会社においてAIの使用はかなり限定的なので、皆さんのAI経験がとても豊富なことが興味深かったです。また、セグメンテーションツールSegmentAntも興味深く、日本語ネイティブだと余り意識しない部分かと思うので、母国語の違いで必要なツールが変わることは新たな発見でした。日本語と中国語だけでなく、文章で分かち書きを行わないタイ語やクメール語などにおいても同様のツールがあれば便利そうだと思いました。私自身は不慣れなツールが多く、ソフトウェアについてもっと知識を深めていくことが必要だと思いました。
これほど広範囲にわたるツールをたくさんご紹介いただいたことを、発表の準備をしてくださり、また、貴重な知識の共有をしてくださった皆様に、深く感謝いたします。ありがとうございました。
Yumi Maeda(前田由美) is an English-Japanese translator based in Japan. She has decades of experience in translation and offers proofreading and editing services in addition to translation. Her areas of expertise run the gamut from marketing to engineering to pharmaceuticals and more. View her full profile here.
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