
実務翻訳者13年目。2008年~2014年まで米国NY州に住み、翻訳は2012年に現地の現代アートスタジオで開始。実務翻訳歴13年。2018年からフリーランス。フリー翻訳者としては、文芸、ビジネス文書、マーケティング、環境関連資料等幅広く手掛ける。
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ATA Directory: https://www.atanet.org/member-directory/jun-shoji/
1) 翻訳通訳業界に入った経緯を教えてください。
2012年に当時住んでいたNYで、日本人の現代アーティストのアートスタジオで翻訳者として採用されたのがきっかけです。美術制作関連の様々な社内文書を翻訳する、割と単純な仕事でした。NYではもともとアート留学をしていたので、美術業界では有名なそのスタジオに興味があり応募しました。募集が出ていたポジションが翻訳者だったのです。
そこでは2014年に日本に帰国するまで、2年働きました。
帰国後は、自分なりに経済面や将来の展望などを熟慮した結果、アート業界にはとどまらず、フリーランス翻訳者を目指すことに集中するようになりました。
2) 現在は社内(インハウス)翻訳者ですか、それともフリーランスですか。
はい。2018年からフリーランス翻訳者なので、今年で7年目です。それ以前に、インハウス翻訳者だった期間がNYで2年、帰国後日本で2年、トータル4年間あります。
3) 働き方を切り替えたのはいつでしたか。働き方を切り替える経験について教えてください。
2018年に会社員としての仕事を都合で辞めた時期に、繋ぎのつもりで某翻訳プラットフォーム経由で翻訳の仕事の受注を始めたところ、そのまま軌道にのり今に至ります。
当初はフリーランスになる知識も方法もわからず「まだ準備はできていない」と感じ再就職を考えていましたが、振り返ってみると、なんとか1年分の生活費はあり、その時点で翻訳の経験も4年はあったわけなので、思っていたよりは準備が整っていたのだと思います。
4) 働き方を切り替えたことによる、最も大きなメリットは何ですか。
プライベートでは人と関わるのが好きなのですが、仕事は一人でじっくりと進めるのが性に合っているので、それが叶うことです。
5) 働き方を切り替えたことによる、最も大きいデメリットは何ですか。
それはもう、収入が不安定になることです。仕事が入るようになってからも、半年ほどは不安でメンタルが安定しませんでした。今はすっかり慣れたので大丈夫です。そういうマインドセットもフリーランスには不可欠だと思います。
6) 働き方を切り替えることを検討している方へアドバイスはありますか。
私の場合、想定より早い時期から受注が安定してとれたという経緯があるので、フリー転向を検討しているなら、インハウスをしていたとしても同時進行でフリーの仕事を取り始めることが一番おすすめです。一度試すことで、向き不向きもわかると思います。
【取材】audra lincoln
【編集】三根翼
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