JLDのオンライン英日認定ワークショップには、私は2024年から毎年参加しており、今年で3回目になります。初めて参加したのは3年前、東京ビッグサイトで開催されたIJET31での章子さんとイズミさんによる対面ワークショップで、その際に初めてATA認定試験の存在を知りました。
パンデミック中、メルボルンでは世界最長262日間のロックダウンがあり、オンサイト通訳ができなかったため、政府のコロナウイルス関連のお知らせなど、朝から晩まで翻訳業務に携わりました。しかし現在は翻訳の仕事も減少しています。私はオーストラリア在住で、主な業務は医療・法律分野の通訳であることから、「AI時代において費用をかけてまで、ATA認定試験を受ける意義はあるのか」と自問し続けてきました。その問いに対しては、「アメリカのエージェンシーで翻訳業務を行うには、この資格があると継続的に問い合わせが来る」との回答をいただきました。
試験対策としては、1時間で試訳を仕上げ、残り30分で見直すのが理想とされています。しかし私の場合、単語にとらわれて辞書を引きすぎてしまい、見直しの時間が不足したり、全体の意味を見失ったりすることがあり、まだまだ練習が必要だと感じています。細かい点では、「the Americas」は「南北アメリカ(大陸)」であり「アメリカ合衆国」ではない、といった注意も重要です。また、他の参加者からは「ATA認定試験は減点方式であるため、英語が一文であれば無理に分けず一文で訳すこと、動詞や副詞は可能な限り同様の品詞で訳すことが望ましい」といった助言もありました。
また私事で恐縮ですが、2024年から有志によるオンライン勉強会にも参加しています。昨年は1年間継続して学習に取り組んだ成果として認定試験を受験しましたが、残念ながら合格には至りませんでした。出張先のホテルから受験したため、大型スクリーンが使えず、オンボーディングに時間がかかるなど技術的な問題も多く、ストレスの影響もあったと感じています。次回受験する際にはこれらを避けるため、ATAカンファレンスに参加し、現地で受験したいと考えています。フリーランサーとしての収入面でサンフランシスコまで行けるかは不透明ですが、9月にはメルボルンでIJET34が開催されますので、ぜひ多くの方にお越しいただければと思います。
最後に、グレーダーの皆様には、過去問の準備から参加者全員の採点、さらに一人ひとりの質問への丁寧なご対応まで賜り、心より感謝申し上げます。また、テックチームおよび運営に携わった皆様にも厚く御礼申し上げます。
著:荒木美琴
編:ハーバート朋子


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